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音楽や映画、本などの感想や、日々思うことなどをゆるく。

宇宙戦争




宇宙戦争』(監督:スピルバーグ、主演:トム・クルーズ)を観た。これ意外とツッコミどこ多いんじゃないってのがまず思った感想よ。
地球外生命体からの侵略によっておびやかされる地球。そんな中、トム・クルーズが子供を守るって筋。
プライベート・ライアン』のスピルバーグなのになあ・・・。ちとがっくし。まあ倫理的というか道徳観の違いというか。
恐らく、この映画に掲げられたテーマの一つは「非戦」。それゆえ、トム・クルーズは戦おうとはしない。あくまで息子と娘を守る為に自衛するのみ。ここらへんがもう一つのテーマ「親子愛」ってとこなんだろうけども。しかし、娘の身を守ろうとするためとは言え、自分らを助けたオッサンをトムは殺してしまう、というシーンが直接的ではないにしろ描かれていた。
でもこれって、専守防衛というか。やられる前にやってしまうという気概。今のアメリカの国家姿勢と似てる。ここらへんがやっぱり開拓者精神というかアメリカ気質というか。僕の倫理観的には許せんところだった。
さて、そんなところはありつつも笑ったのが、かなり日本を意識してるな、と思わせるシーンが2つほど。マーケット的にデカイからだとは思うが、ハリウッドが日本に対してまさかの「おべっか」。わからんでもないけど。ポイントは「大阪人はやっぱ強い」。
一方で、こういった一種のディザスターものってのは、やはり主人公がとことん窮地に追い込まれなければいけない。マイナス要因が主人公に降りかかってくれば降りかかってくるほど緊張感が生まれる。『宇宙戦争』も漏れなく。飛行機、電車、車、船・・・、多くの交通手段が被災している描写は事故・災害の見本市のようであった。圧巻はまるで『サイン』(M・ナイト・シャラマン)か!と思わせるシーン。パクリか?と思ったぐらい。だがしかし『サイン』もなんかのパクリなんだろう。たしかヒッチコックか? ま、パクリというかサンプリングというか。


『エピソード3』はVO(英語ヴァージョン)@パリでしか見てないけど、夏のSF対決。個人的には『宇宙戦争』よりも『エピソード3』