５５歳の地図

以前の日記でちょこっと書いた漫画『５５歳の地図』（黒咲一人）。昨日の深夜ツタヤにDVD返しに行ったついで、田町駅近くに意地で24時まで営業してる本屋で発見というか"邂逅"。即刻購入し、帰宅。
吾妻ひでおの『失踪日記』と少し近しいということでちょぼちょぼと話題になっている本著。軽く内容に触れておくと。漫画家・黒咲一人本人が描くドキュメンタリー漫画。55歳にして漫画の仕事依頼も来なくなった黒咲氏は身辺を整理し、お遍路参りを開始。身辺整理って本当に最小限分（重さにして20キロ）。それ以外は捨てるなど。部屋も解約。家族もいないようなので、もうほとんど"独り"。
３輪自転車を押しながら白装束を着てのお遍路。金の持ち合わせも最小限。しかも冬。死にそうになりながら、途中"一心さん"なるお遍路プロや道々の人との出会いに助けられたりしながら、八十八の寺を"打つ"。
『失踪日記』もそうだけど、「逆境」に対面した時の、人間のリアルな姿が描き出されている。一巻モノなので、是非チェックしてみたら。