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"消えたミュージシャン"戸張大輔




先日記した有楽町ファンタスティックシアターでのイベントで流れた映像の中に、「戸張大輔」氏の歌う姿がチラリと。氏の姿は上の画像でしか知らなかったので、ちょっと感動的でもあった。
大学生の頃か。ディスクユニオン・インディーズ館(当時は御茶ノ水にあった)開店記念CDとして貰った銀盤に収録されていた曲で初めて彼の名を知ったのである。そんな彼は、特に音楽活動をしたいというわけでもないようで、CDも請われて出した、とかそんな感じらしい。良く知らないんだけども・・・。
プロフィールは以下。

戸張大輔:天才音楽家
U2、チャラ、長渕剛しか聴いたことがないという。チャラ に関しては人一倍うるさい。
山塚アイ氏がREMIX誌95ベストアルバムに戸張のカセット作品『ファンタジー』を「古代の叡智を感じる」と選出。豊田道倫氏が同作を G-SCOPE誌94ベストアルバムに選出。同カセット、新宿ロスアプソンなど局地的にヒット。上記およびその周辺ごく少数に支持を集めたが以後連絡途切れる。大学卒業 から数ヶ月後の今年7月、バンブルビーに20曲入りのカセットが 戸張から送られてくる。「NHKラジオ深夜便を聞き終わった早朝聴いたんだけど全く違和感なかった」(談:豊田道倫)
つまりはスタンダードに成り得るというこっちゃ!リリースせな!と周りの冷静な意見を押し切りバンブルビー・レコード第5弾として12/10リリース決定!!
http://fweb.midi.co.jp/%7Ebumblebee/hive/HiveFrame.html より

楽曲は、ギター弾き語りがメイン。メロディーがやけに残る極上のポップセンスをはらんでいる。CDには曲名が一切無く、謎ばかりの戸張氏なのだが、新譜出して欲しい、新曲を聴きたいアーティストの一人だ。オークションで初期作品のカセットを探しているが、見つからない・・・・・・。
戸張氏の出自でもある関西スカムシーンは、確か90年代の中頃に一番盛り上がったのだろうか。作品は形態はカセットテープが多かったように記憶する。ネットもそれほど発達していない時代、東京では上記のようにロスアプソンか、よくてディスクユニオンに流通していた
というレベル。聴くに聴けなかった。
関西スカムシーンは山本精一氏が主宰する難波ベアーズを中心に集まっていたアーティストで成り立っていたようで、芥川賞を受賞したモブノリオ氏(ex.ウルトラファッカーズ)もその中の一人だ。ナインティナインが出演していたコア番組『ナイナイナ』に"宇宙語を話せる"として出演していたジギー・アテムも関西スカムシーンにリンクしていると思う。もう一昔前の話だ。

ギター

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