make no statement

音楽や映画、本などの感想や、日々思うことなどをゆるく。

募金

年が明けて、街も人並みで溢れるようになりました。

そんな時にちょっと思い出した話。

当時小学5、6年でしょうか、一人で新宿を歩いておりました。
確か西口、小田急百貨店前、突然誰かに呼びかけられ、歩みを止めると
『募金をしてくれお坊ちゃん』と中年男性(今思うと電波系)が僕に向
ってアグレッシブなアプローチをしてくるわけです。

何が何だかと躊躇しつつ、『100円くらいなら・・・』と決心をして
募金をしようかなと思い財布に手をやると、『1000円くらいはもっ
てるだろう』と決め付けられ、その(やけに浅黒いというか汚らしい)
中年男性は金をふんだくろうとしてくるわけです。

小学高学年でも1000円はないだろう、というか、そんな金額を
要求してくるのは、どうにもおかしぞと思い、疑心暗鬼になりながら
顔は半泣き。

びびりまくってどうしたらよいのかオロオロしていたところに、見も
知らない主婦が急に僕の手を繋ぎ、その場から連れ去って助け出して
くれたのでございます。

小学生から金を巻き上げようと考える人間と、新宿西口という無機質
な空間において、人の欲望は際限なく高まっているのでしょうか。