make no statement

音楽や映画、本などの感想や、日々思うことなどをゆるく。

ユニコーン気分


ユニコーンがリミックス盤を出すという。リミキサーは、小西康陽さんなど、定番氏から、タヒチ80といった最新ポップスユニット、果てはマルコム・マクラーレン(!)、トムトムクラブまで、そうそうたる面子だ。これは思わず「聴いてみたい」と考えてしまう。
そんなニュースに触れてから、ユニコーンがなんだか気になりはじめた。

気になったのは、はじめてじゃない。小学生の頃、「パニックアタック」というアルバムを買った記憶がある。姉へのプレゼントのために。しかも、メディアはカセットだ。

その後、姉の部屋から聞こえてくるユニコーンの楽曲に、自然と耳がなれた。僕自身、中学生になり、曲の内容が恋愛だの悲哀だの、結構世俗的で、いやらしい感じであることを知ったりする。青臭い中学生ならではの心情とマッチして、ユニコーンに対して興味が湧いた自分がいた(SugarBoyとかね)。しかしながら同時期に、これは相当、俗っぽいし、売れてるし、お洒落でもないぞ、なんて偉そうに思う自分もいた。

そんなこんなで、やがてユニコーンは解散。奥田民生的な世界観にのめりこむこともなく、結局、ユニコーンと僕は接近しそうで、そうでもなく、離れていき、渋谷系な音楽を聴きはじめたりする。

そうして今年。ユニコーンは復活。新曲出したり、ライブをやったり。メディアは騒いでいたが、僕はあまり乗れなかった。そんな中の先のニュース。完全に聞き直すキッカケになった。ベストみたいなやつを借りて聴くと、青臭い中学生時分の気持ちがリアルに胸中を駆け巡ったりする。歌詞も、俗っぽくて逆に良いし、メロディもきれいだ。おこがましいけど、ちょっとした「再発見」の気分になったりする次第。