make no statement

音楽や映画、本などの感想や、日々思うことなどをゆるく。

オトコはみんな童貞力を持っているハズだっ!



先日のダイアリにも記したように、今、「童貞」に熱い注目が注がれているのは確か。8/16・23合併号「SPA!」(扶桑社)にも"非モテ男ブーム"の特集が組まれ、「電車男」や「59番目のプロポーズ」における女性人気に着目していた。そして全米では「The 40 Year-Old Virgin」という40歳の童貞男映画がヒットし、コアなファンに支持されている漫画「獣国志」(ルノアール兄弟)は"動物童貞三国志"である。
月9ドラマの「スローダンス」のように、世相を濃く映し出すテレビドラマにおいても、年齢・性格的に「女性優位型」が増えている。女性との付き合い方が分からず優しくて従順な(*1)、それこそ"ペット"感覚のオトコを女性は求めている時代なのか。
一方でオトコの側から、童貞力を唱える人々もいる(みうらじゅん伊集院光共著『D.T.』)。童貞力とは「童貞時代における、セックスに対する妄想が生み出すエネルギー」である。「バンドやってモテたい」(*2)というのは、典型的な童貞力だ。
これはもはや、セックス簡易化が進む現代日本へのアンチテーゼと言えるかもしれない。
今後、童貞文化の「成熟」と「貞操」を静かに見守っていきたい。



*1:そのために、女性とのコミュニケーション・コントロールが効かなくなり、暴走してしまう危険性もあるが・・・
*2:要は間接的にセックスアピールをしたいのだ!君の目の前で「君が好きだッ!」と言えないこの感情を、歌に託す「まわりくどさ」も童貞力と言えよう!