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音楽や映画、本などの感想や、日々思うことなどをゆるく。

デジタル時代の「音楽のカタチ」



デジタルテクノロジーの進歩は、人々の生活を向上させる。
1990年代の初期〜中期にかけて、こんなコピーを企業はさんざん垂れ流した。しかしながら、その真意を汲み取っていた人たちはごく一部だったのではないか。
それというのも、デジタル化の恩恵を受けている人々がごく一部であったからだ。インターネットが大容量時代を迎えるのは21世紀になってからだし、携帯電話がインターネットにつながるサービス(i-Modeなど)が一般化してきたのも、2000年以降である。
現在2005年の私たちの生活は、デジタルテクノロジーの恩恵によって、ベッドの上で経済を動かすこともできるだろうし、テレビだってデータとして貯蓄しておけばリアルタイムに見る必要はない。DVDも借りに行く必要もなく、届けてくれるサービスもある。便利便利便利すぎる。
そんな中、私たちの身近にある「音楽」についても、制作から流通までの流れが変わってきているのは至極当然と言える。
SMEソニーミュージックエンタテインメント代表取締役社長・丸山茂雄が始動させるmF247は、そんなデジタル時代における「音楽のカタチ」と言える。
音楽無料ダウンロードサイトであるmF247。このサイトでは、所定の審査に合格したアーティストが自曲の登録料10,000円を支払い、同サイト上で「nR(ネットリリース)」することができる。リスナーはそれらの曲を自由にダウンロードできると言う仕組み。実際にサービスが開始されないと、使い勝手・コンテンツその他、何とも言えないと思うが、既存のアーティスト戦略のように「シングルCDを出して、その後アルバムCDを発表する」という図式を変えていく可能性の一つだろう。
ウォークマンが音楽を外に持ち出して、iPodがその魅力に拍車をかけた。デジタル時代はさらにさらに進化をしていく。