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音楽や映画、本などの感想や、日々思うことなどをゆるく。

[テレビの見方]プロダクト・プレイスメント




先日の日記で、時間の使い方にちょっと触れた。その続き。
効率よく時間を使わなければ、という思考の中で、必要のない時間を削っていく・・・。うーんと考えながら、やはりテレビを見る時間というものが圧倒的に無駄のような気がしてくる。しかもオンタイムで見るのは限りなく無駄のような気が・・・。
僕はテレビが大好きなので、画面を点けていることが多い。しかもテレビドラマが結構好き。基本的にドラマの多くは1時間の連続ドラマ。しかしCMの時間等々を引き算していくと正味は、45分くらいか。それだったらやはりビデオに撮るなどをしてCMをスキップさせた方が時間効率が良い。
という考えのもと、HDDレコーダーの購入の検討している。ビデオのように劣化もなく、予約の手間もそれほど掛からないHDDはとても魅力的だ。
実質、市場でも魅惑的な商品として捉えられている。BCN総研が行った「夏のボーナスの使い道インターネットアンケート」によると、購入予定の製品のトップは20.5%を占めた「DVD/HDDレコーダー」だった。
そうなると、困るのが当のテレビ局である。CMによる広告収入をメインと据えている局は、CMをスキップされてしまうとクライアントからお金を取れなくなってしまう。これは死活問題だ。危機感を募らせている局は多様な戦略を考えているとは思う。
先日見たドラマ『電車男』(CX/木22:00〜)に、そんな戦略の一部を見た。
それは俗に「プロダクト・プレイスメント」と呼ばれる手法。番組コンテンツ内に企業製品などPRしたい情報を盛り込んでいくやり方だ。莫大な予算が必要となるハリウッド映画ではよく使われている手法でもある(『マトリックス』におけるノキアなど)。先の木曜日に放送された『電車男』では、携帯電話が重要なアイテムとして使われていた。電車男エルメスからの連絡を待っていたが、携帯の充電が切れてしまう・・・。充電器を探す電車男。その時セリフの中に思いっきり「au」という単語を入れ、サービスカットのように携帯電話を画面上に映し出していた。
確かに、auはドラマ『電車男』のスポンサードしている。しかし、ここまでのあからさまなauに向けてのサービスは、業界的にきわめてレアなケースと言えるかもしれない(NTVやEXで実験的なドラマはあったが)。換言すれば、フジテレビ的には「プロダクト・プレイスメント」手法を今後積極的に使っていくかどうか、という試金石なのかもしれない。
いずれにせよ、従来の手法以外で収益を生む体質を作らなければいけないテレビ局は、今後積極的な展開を見せていくものだと思われる。その最たる例が今回の『電車男』-「au」であり、フジテレビの「お台場冒険王」や日テレの「SHIODOMEジャンボリー」なのである。