make no statement

音楽や映画、本などの感想や、日々思うことなどをゆるく。

バス174



今個人的に行ってみたいみたい国は「スウェーデン」と「ブラジル」。
その後者、ブラジルのドキュメンタリー映画バス174」を渋谷ライズXで観た。
うーん何か書こうか・・・。兎に角圧巻だったんで・・・。まさに「何から伝えればいいのか わかないまま」ブログ記述中。
ブラジル映画といえば「セントラルステーション」(?)とか「シティ・オブ・ゴッド」が有名。2作品とも観てないんですけど。特にストリートチルドレンを描いた「シティ・オブ・ゴッド」はこれまた圧巻だったという話、ちらほら聞いている。
バス174」もストリートチルドレン上がりの青年が引き起こしたバスジャック事件のドキュメンタリー。白昼起きたこの事件はブラジル国内で生中継され、大変な騒ぎになったという。
にしてもこの映画、オープニング。おそらく事件の舞台となったリオデジャネイロを空撮した映像から始まる。この映像がやたら美しい。そこから既に圧巻。
内容としては、事件映像とともに、警察や人質だった女性、犯人であるサンドロの伯母や元仲間のインタビューが差し込まれる。
そしてブラジル・ストリートチルドレンの現状。日本で言えば小学生くらいから様々な事情で子供がストリートに堕ちていく。彼らは這い上がるチャンスを夢見ながら闇に生きている。そして大抵は犯罪に手を染めてしまう。ブラジルの監獄。これも最悪な状況らしく、3人部屋とかに10人とか入れられている。寝ようにも寝れない・・・。監獄での生活が更なる憎悪を生み、それが街に還元されていく。終わらない暴力、犯罪。
バスジャック犯・サンドロはタオルで顔を隠し、またストリートチルドレンたちも顔を隠す。闇に生きている。
ブラジルだけじゃなく世界各地で、宗教闘争、ジェノサイド、不適当な軍事介入、ジェノサイド・・・、暴力が溢れている。
どうしていいかはわからない。でも、こういう「現実」が僕らが生きてる世界で同時に起きていることを認識していかなければいけないと思う。



日本ストリート雑誌に載っているギャングスタイルとか、本当ただの「スタイル」。虚飾よ。それを経済行為として"消費"していることの無為さに気付かないかい?>若い人
http://www.bus174.jp/