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東京芸大

sassin012004-12-02

東京芸大に新設される大学院映像研究科教授に北野武氏が就任することが発表になった。やはりあの武が教授に!ということでメディアが騒いでいたけれど、同時に黒沢清らも教授に就任することは大いに意義があることだと思う。

ピンク、Vシネ、ミニシアター、大衆映画、テレビドラマと数多く手がけ、国際的にも評価の高い(確か今、NYで特集上映されているとか?)、黒沢清氏は教授就任発表を受け朝日新聞朝刊「顔」のインタビューで、「学生の映画の現場に巻き込んでいく」というような発言をしていた。

これは学生にとって、大きな経験になることは間違いない。黒沢氏が率いたゼミナールから世界的に認められるディレクターが何人出てくるのか、興味は尽きない。

asahi.comより引用
タレントで映画監督の北野武さん(57)ら8人が来年4月、横浜市に新設される東京芸術大学大学院映像研究科の教授や助教授に就任すると、2日、同大が記者会見で発表した。

 新設される研究科は、映画、アニメーション、メディア映像の各専攻で構成される。北野さんは定員32人の映画専攻長を務め、映画監督やプロデューサーなどの育成に携わる。

 就任するのは、映画監督の黒沢清さん、配給・興行会社「ユーロスペース」代表の堀越謙三さん、撮影監督の栗田豊通さん(以上教授)、脚本家の田中陽造さん、美術の磯見俊裕さん、録音の堀内戦治さん、編集の筒井武文さん(以上助教授)が専任教員に就任する。

 同大の野田暉行副学長は教授陣について、「現場の第一線で活動している人、国際的な活躍をしている人、教育経験豊富な人を選んだ」と話した。

 北野さんは会見を欠席したが、「映画の教育を全く受けてこなかった自分が人に教えるというのは実に変な話だが、正式な勉強をしなかった自分だからこそ、自分なりの方法で表現の可能性を若い人に伝えられるチャンスと思って受けました」とのコメントを寄せた。

 映像研究科を新設した理由について同大は「映像分野が基幹産業として期待される一方、映画会社などの人材育成機能が低下している」としている。カリキュラムは創作活動と映画研究を並行して行い、表現者や技術者、国際的な視野をそなえたプロデューサーを育成する。