make no statement

音楽や映画、本などの感想や、日々思うことなどをゆるく。

新宿の神様


●今日、とても不思議な体験をした。

夜、新宿の回転寿司屋で、食事をしていた。すると隣席にお爺さんが座った。すこし労働者的な雰囲気のある出で立ち。が、食前酒として赤ワイン。つまみに白子など。常連さんなのか、寿司職人さんと少し会話をしている。それを訝しく横目で観察する私。かかわらないほうがいい、と心中で思っていた。
が、いきなり、私が食べた皿を自分の方に引き寄せ、流れている「ほたて」を皿を取り、私に渡した。つまり、「おごりますよ」ということ。突然のことで、かなり驚いた。
ワインで酔っているから、というお爺さんは、いきなり話し掛けてきて、「この汚い格好はわざとなの」という。じつは芸能界に相当なコネクション(美空ひばり小林幸子吉永小百合…)を持っていて、相当な資産家だ、と。昔は歌も歌って、舞台に出て、一方で事業もやっていた。世を忍ぶ姿で、回転寿司にきて、「なんかみんなに良いことしたいのよ」とおっしゃる。
さらに酔ったのか、軽くメロディを口ずさむが、美声。肌もすごいきれいだし、なんだかオーラもある。
話はうそ臭いんだけど、なんだか真実味と凄味があって、お爺さんと不思議な時間を過ごした。
あれはなんだったんだろう。都市伝説の類かなんかかな、とも思ったりしたのが、真実はわからず。
「新宿の神様」って言葉がすごい似合うお爺さんだったな。