make no statement

音楽や映画、本などの感想や、日々思うことなどをゆるく。

反省の時代


■『ブラッド・ダイヤモンド』(2006米/ワーナー)143分
監督:エドワード・ズウィック
脚本:チャールズ・レビット
出演:レオナルド・ディカプリオ ジェニファー・コネリー ジャイモン・ハンスゥ
内戦が続くアフリカ。漁師のソロモンは反政府軍に捕まり、ダイヤの採掘場で働かされる。彼が隠した大粒のピンク・ダイヤの噂を聞きつけた密売人アーチャーは、バーで出会った女性記者マディーと共にソロモンに接触する。
http://wwws.warnerbros.co.jp/blooddiamond/

日曜と言うことで、映画館へ。新宿バルト9。最近できた新宿のシネコン世界堂ヨコにできた新しい丸井の上階に入っている。朝一、10:00の回に足を運ぼうと思ったが、ダウン。起きられず。午後一の回に急いで支度して、向かう。なんせ、昨日封切られたディカプリオ主演『ブラッド・ダイヤモンド』を観にいこうってなもんなので、満席になりゃしないかと焦って、劇場へ。しかしながら、席は余裕気味。半分くらいしか埋まってなかった。拍子抜けして「丸井!」って感じの20代カップルに囲まれながら、鑑賞スタート。
上映開始数分。血が飛び交う、悲惨なシーン。劇場にも銃声が鳴り響く。「丸井カップル」の女子は、相当引いている様子。ディカプリオ主演だし、デートムービーで面白そう!なんてことは、ない。ファッションチェックしようとCanCam買ったのに、中身が実話ナックルズ。そんな感じである。
アフリカ・シエラレオネの内戦を背景に描かれたこの作品は、まさしくダイヤを買い求める消費者の頭に弾丸を撃ち込むように悲惨な描写を畳み掛けるのである。サマンサタバサのバッグに、ディオールのお洋服あわせて着飾った「丸井カップル」たちは、この作品を観て何を思ったのだろうか。
とかく僕が思ったのは、世界は「反省の時代」を迎えたのでは、ってこと。つまり、いままで人間がやりすぎちゃったことを、「反省」して「対応」してかなくちゃならないってこと。石油などのエネルギー資源問題だってしかり。ゴミ問題、大気汚染…。枚挙無いけどね。
とにもかくにも。この映画。レビューを見るとマイナス評価の方が高そうですが、僕は支持したい。少年兵、洗脳、知られざるアフリカの実態、と結構内容はハードですが、見る価値は大いにあると思います。「シティ・オブ・ゴッド」「そして、ひと粒のひかり」「ナイロビの蜂」「ホテルルワンダ」「ダーウィンの悪夢」などが好きな方にはオススメしたい一作。

ちなみに。ディカプリオもいいんだけど、ジャイモン・ハンスゥの演技に圧倒された。例えばジャイモン・ハンスゥ演じるソロモンの視点から作品を描いたら…、もっと葛藤がでるし面白かったんじゃないかな〜、とか思ったよ。現時点で、今年NO.1映画ですね。