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「やらせ」か「演出」か



フジテレビ「めざましテレビ」の1コーナーでやらせが発覚とのニュース

「めざまし調査隊」は、視聴者からの投書などをもとに、当事者出演で街の話題を取り上げるもので毎週月、火、水曜日放送。フジによると、やらせが確認されたのは04年5月から今年4月にかけての3件。今年4月4日放送分は、失恋した女性が「1年ぶりに彼に電話する」という内容だったが、出演者はディレクターの知人で、失恋の事実はなかった。昨年7月29日に放送された「あなたの暑さ対策は?」の出演者3人もディレクターの知人で、依頼を受けて、閉め切った部屋でダイエットに励む女性などを演じていた。また、同年5月17日放送分では、草野球好きの男性が妻からもらったお守りを身につけてヒットを打つという内容だったが、お守りはディレクターが用意したものだった。

テレビ関係の人たちは苦笑いなんじゃないか。こんなことでいちいちお咎めされていたら番組は作れん。
例えば取材に行くには、ほとんどの場合、あらかじめ「ゴール」が決められているはず。こういう方向性のVTRにしようと。たとえば、ある企業の新製品が出たとして、その社の広報担当者や開発担当者に話を聞きに行くとする。たいていの場合は、事前に打ち合わせがされ、「こういう流れなのでこういう風に受け答えしてください」といったやりとりがされるのが主だ。テレビ局側(取材する側)の「こう見せたい」という恣意的な部分がかなり出る場合もある。
こういった行為まで「やらせ」としてしまったら、番組自体が成り立たない。テレビはそう作られている。「開き直り」といってしまえば、それでおしまいかもしれないが、あまりに視聴者側に迎合するのも過剰だと思う。
しかしネットという「社会性のあるチクリ場」がある限り、企業は過剰防衛も仕方ないのか・・・。