make no statement

音楽や映画、本などの感想や、日々思うことなどをゆるく。

バイオブレーン




飛行機のパイロット。
子供の頃、「将来の夢は?」と聞かれてこう答えた人も多いのでは。かく言う僕もその一人で、小学校低学年の頃の夢は「パイロット」だった。
空を飛んでみる、という行為は人類の夢だった。
ライト兄弟が「ライトフライヤー号」によって人類で初の飛行機による有人動力飛行に成功したのが1903年。「人間が空を飛ぶ」という夢が実現して、100余年が経つ。
ジェット機が数百人の乗客を乗せて空飛ぶようになった現代、「バイオブレーン」なる凧が開発された。なんとも無風で揚がる凧だそうで、重さが約8グラム。2.5グラムの超軽量モーターを搭載し、1秒間に5回程度羽ばたく。
ジェット機という「鉄の塊」が人間を乗せる一方で、超軽量の凧が無風でも飛ぶようになった。
科学の進歩は、己の夢をも凌駕し、想像を超えていく。

一方で、英ヴァージン・アトランティック航空が2007年までに商用宇宙飛行を実現すると発表したり、IT長者が宇宙事業へ意欲を見せたりと、時代は「空」ではなく、「宇宙」を見据えている。
商用宇宙飛行が問題なく実現され成功すれば、「宇宙旅行」は事業として加速度的に発展するだろう。そうなれば、子供たちの夢は「飛行機のパイロット」ではなく「宇宙船のパイロット」となる日が近くやってくるのかもしれない。