make no statement

音楽や映画、本などの感想や、日々思うことなどをゆるく。

ヒルズというシンボル




東京と言えば?という問いに皆はどう答えるのだろう。
「東京タワー」「歌舞伎座」「都庁」「国会議事堂」「皇居」「レインボーブリッジ」「うど」「もんじゃ焼き」「国技館」「浅草寺」・・・
いくつあげてもキリがないかもしれないが、今を代表する名所と言えばまぎれもなく「六本木ヒルズ」だろう。
六本木ヒルズ」の最大の特徴であり、センセーショナルな点は、街ごと開発されたという点に尽きると思う。ビジネス・商業棟、住居棟など幾つかのビル、道路、それに伴う都市デザインが一体化されて出現した、「都市における理想郷」なのかもしれない。
さて、先日ふと『文藝春秋8月号』を手にとってパラパラ眺めていると、"「六本木ヒルズ族」の仮面を剥ぐ"という記事が目に付いた。「ヒルズ族」とはざっくり言うと、ライブドア堀江社長に代表されるIT起業家たちのことを指す。彼らが夜な夜な繰り返すパーティーの実態を冷ややかな目で綴っている。執筆者は山本一郎氏(http://kiri.jblog.org/)。
山本氏は、そんなIT起業家たちの行く末・・・つまり金があって、モノやオンナにお金をつぎ込むが、その内それも飽きてきてしまう・・・、という末路をつっぱねるかのように記している。
先述したように、六本木ヒルズは東京を象徴する存在。そこに居を構える、ということは言わずもがな、「ステータス」である。正直、羨ましいとは思うが、これは自分の「優先順位」の問題。「お金」なのか「見栄」なのか「仕事」なのか「家族」なのか。まさしく千差万別の価値観をそれぞれがもつ時代。自分に一番必要な価値を持って生きていくことが重要だなと思う。