make no statement

音楽や映画、本などの感想や、日々思うことなどをゆるく。




「J」と聞いて、何を思い浮かべるか?元ルナシーの人?ジャニーズのJ?JAY-Z
否、Jと言ったらJ太郎なのである。
そんなとこで、今日は杉作J太郎の変名ヒップホップユニット、L.L.COOL J太郎の銀盤を紹介できればと思う。
本作「プッチRADIO」は2003年にボムされ、局地的な被害者が続出したと思われる。エディットとかラテンラスカズがやってたりするわけですし。
さて、この「プッチRADIO」なるタイトルからも読み取れるように、モーニング娘。または広義のアイドル臭がリリックの端々に滲みこんでいる。一方でJ太郎特有の男気といった世界も垣間見れる。
その中でも傑出しているのはM-3「ロバート・デ・ニーロになれなかったよ」である。
"オレ"はロバート・デ・ニーロに憧れてはいるがもう既に44歳。テレビに出ている"あいぼん"をチェックする毎日。もう都会生活は諦めて田舎へ帰ろうかとは思っている。でもこのままじゃ終わんない、きっとうまくいくさ。という、泣かせる男話である。そして"オレ"は、男なら見なくてはいけない一作『タクシードライバー』のトラヴィスロバート・デ・ニーロ)とアイリス(ジョディ・フォースター)に自分と"あいぼん"を重ね合わせる・・・。
ちなみに曲の冒頭部分からディミトリの「ラブラブモード」がサンプリングされてたりする。
雑誌「映画秘宝」と漫画「最強伝説黒沢」そして名著「因果鉄道の旅」をつなぐ"男気"にあふるるクラシック。手にとって見ないわけには行かないと思う。そんな気がしてならない。