make no statement

音楽や映画、本などの感想や、日々思うことなどをゆるく。

武田鉄矢というカルチャー

sassin012004-11-09



来週、月曜日からテレビ東京で深夜、映画「刑事物語」が放送される。武田鉄矢が演じるダメ刑事が事件を解決していくと言うストーリー。シリーズは5作まである。僕は鈴木保奈美がヒロイン役で出ている「5」が好きだ。


今、日本映画は意外なほど数多く作られ、上映されているが、この手の、ある意味「水戸黄門」的な勧善懲悪物語は、戦隊もの、ヒーローもの、TVアニメもの、釣りバカ日誌以外には作られていないのではないだろうか。


そこで、武田鉄矢
氏は「刑事物語」シリーズを終えると「プロゴルファー織部金次郎」シリーズに着手している。これもダメゴルファーが奇跡を結果を起こす、メイクミラクルもの、今風な言葉で言うと「サプライズ」ものである。


そこで、武田鉄矢
氏の持つイメージと言えば?海援隊/金八という人もいるかもしれないが、かのモンスタードラマ「101回目のプロポーズ」の主人公役という人が多いと思う。この役柄も万年出世できないダメサラリーマンだった。


そこでこの台詞。
「僕は死にましぇん!!、あなたが好きだから」。
これは「101回目のプロポーズ」で、ヒロイン役浅野温子に向かって、自分のほとばしるラブメッセージを体現しようと、迫り来るダンプに突っ込んで無事助かった時に発せられた、ジャパニーズトラディショナルソウルメッセージなのだ。


もう、その時点で武田鉄矢は神になった。

そう、僕は思う。


演歌にも似た日本の伝統的なソウルを、(あくまで架空ではあるが)TVドラマ上で
偶然にも獲得してしまった武田氏には、もっともっとドラマに出演し、映画を作り、その自己文化を高めていってほしい。
伝統性を獲得した彼の文化は腐る事はない。そのまま突き進んでほしい。


ちなみ、彼はタモリ氏などとも同じく「トリビアの泉」よりも数十年早く、TVトーク番組内で「トリビア」を披露してきた一人であることも付け加えておこう。