make no statement

音楽や映画、本などの感想や、日々思うことなどをゆるく。

ワム!(?)

先月をもって会社を辞めた。前々から色々と思うところあって、なのだけど。
退職するにはなかなかどうして、体力が要ります。

退職してからまだ1週間も経っていないが、周りの環境は少しづつ変化を見せている。
しかし今はどこにも属していないし、どこから縛られるわけでもない。
つまり"スーパーフリー"な身分なんだけど、そんな心境で感じるは、竹熊健太郎氏が自著「私とハルマゲドン」で語っていた”旅人の論理”。
つまり、自分はどのような状況下においても"旅人"だと。如何なる場所でも自分は旅人=どこにも所属していない、何からも束縛されずに自由な様々なサークルを行き来することができる、俯瞰可能な立場だということ。気付いたらそれに近い状態になっていた。これはこれで非常に面白いスタンス。


というようにスタートした私の10月ですが、
テレビ業界に目を向けると、11日(月)からフジテレビの所謂『月9』の枠で織田裕二(スポーツ用品会社サラリーマン役)・矢田亜希子(女豹の秘書役!?)主演ドラマ"ラストクリスマス"がスタート。

ここ最近のテレビドラマ事情から言うと、トレンディドラマ全盛期(80年代後半〜90年代初頭)を境として、緩やかに人気が凋落(視聴率が低迷)。ここ最近では、いくら『月9』と言えども、視聴率15%も取れていないという状況が続いている。その理由として「生活サイクルの変化」、「趣味嗜好の多様化」だの言われてるけど、要はコンテンツとしての力が脆弱になった、という一言に尽きると思う。

そんな状況下、"ラストクリスマス"(http://wwwc.fujitv.co.jp/lastXmas/index2.html)は、「織田裕二」「クリスマス」「スキー」とか分かりやすいトレンディドラマ的アイコンが出てきて、『月9』ブランドの再生を狙っているようだ。
分かりやすいアイコンが、視聴者の胸をくすぐるというのは今ブームの韓国ドラマの型を則ったような気もしますが・・・。(その韓国ドラマも、全盛期の日本のトレンディドラマをパクっている、つまりパラドックス

でも私個人としては、この"ラストクリスマス"にこの上ない関心・期待を持っている。というのも、織田裕二をメインに据えて、海外ロケまで決行した、こんなカネをつぎ込んだ、恐らく100%「躁」なドラマはなかなかないからだ。主題歌がワム「ラストクリスマス」のカバー!しかも織田裕二が! あぁトレンディ


この秋は"ラストクリスマス"に3ヶ月付き合ってみようと思う。見てて相当精神的な陵辱を受けると思うけど。「旅人の論理」から言えば、このドラマを見る旅も"旅の恥はかき捨て"ということなので。