勝手に「世界の中心で、愛をさけぶ」
「君を失ったことは、僕を失ったことと同じだ」
あの時以来、その気持ちに変わりはない。
存在はしようとも、生きていこうとする
人間たる根本的な部分が、僕の中で死んでしまった。
どうしようもないやるせなさとか、
笑ってしまうくらいの哀しさとか、
そんなものは、もう忘れてしまった感情で、
信号が青になっても、足は進まない。
あの時、
あの場所で、
胸を裂かんばかりの気持ちを言えなかった。
そればかりを後悔している。
言葉にならない言葉を、
この宇宙の中で、唯一、僕だけが叫んでいる。
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「世界の中心で、愛をさけぶ」(片山恭一)を読んだことがないけども、
こんな感じの話なのかなあ、と空想。